公共交通について建設委員会先進地視察⇔新潟市・富山市を訪問 7/26~28
新潟市のBRT、富山市LRTをそれぞれ中心市街地エリアに導入(公設民営)、既存バス車両を郊外に展開し、ダイヤを過密化して利便性を高める。更にコミュニィティ交通が地域住民のニーズに合う場合、ディマンド型を含め運行を図っていく施策が進められています。
新潟市では二台連結バス(一台約8000万円*4台を3.1億円で)導入しました。多極分散ネットワークがコンパクトシティのキーワードです。交通結束点で乗り換え、中心部には新たに導入したBRTで入るのですが、そもそも乗り換えが不評(物理的・料金が上がる事等)でした。ICカード・新システム導入で乗り換えに関係なく区間料金を設定しています。
富山市では、平成27年富山市都市整備部 中心市街地活性化推進課 柏木克仁氏、富山商工会議所議員の参加を得て本取組について所見を伺いました。
当時、富山市は①車を使えない人にとって極めて生活しづらい街、②割高な都市管理の行政コスト、③都心空洞化による都市全体の活力低下と魅力の喪失 の克服策として、公共交通機関の活性化と都市機能や生活基盤を沿線に集積する拠点集中型のコンパクトシティを目指し、平成18年ライトレール開業、平成21年市内電車環状線開通、平成27年3月北陸新幹線開業・市内電車駅乗り入れ、令和2年3月路面電車南北接続事業が完成をみました。
併せて、『まちなか居住推進事業』 良質住宅建設事業者、住宅の建設・購入、賃貸入居者への家賃助成等について⇒①共同住宅建設費助成≪100万円/戸≫、②優良賃貸住宅建設費助成≪50万円/戸≫、③業務・商業ビルから共同住宅への改善助成≪100万円/戸≫、④共同住宅に設置する店舗、医療、福祉施設整備費用助成≪2万円/㎡≫、市民向け支援 戸建住宅、共同住宅購入費の借入金に対する助成等実施してこられました。
今回の行政視察でその後の状況を伺い、(1)路面電車南北接続整備で利用者10%増加、バスも3%増加《H26~30》(2)まちなか居住推進事業利用実績 1,799件 4,447戸《H17~R4》(3)固定資産税・都市計画税の税額を平成24年度と令和3年との比較で、中心市街地5.4%、全体で11.1%の増額等成果が伺える成功事例と思料する。
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